遊民サナトリウム

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きんいろモザイク舞台探訪のためのイギリス旅行レポ part4

前回のパートはコチラsabuichi31.hatenablog.com

【4日目】4/28

この日の朝も快晴。せっかくなので、近くにあるイギリスで最も美しい村とも呼ばれている場所、カッスルクームに出向きました。Fosse Farmhouseからは歩いて20分くらいの所にあり、日本語で書かれたカッスルクームまでの手書き地図ももらえるので、気軽に行くことができます朝の7時に到着したのですが、この時間だと周りには誰もいませんでした。とても静か。
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1時間でFosse Farmhouseに戻り、朝食の時間。この日もブリティッシュ・ブレックファストをいただきました。Fosse Farmhouse、キャロンさんとも別れの時が近づいていると思うと、思わず食器を持つ手が止まってしまいます。ここで自分、"とあるブツ"の存在を思い出しました。朝食を食べ終わった後、別れの前にキャロンさんを呼び止め、日本から持ってきたその"とあるブツ"をプレゼントしました。


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こけしです。真ん中のこけしを寄贈させていただきました。このこけし、イギリスに向かう1ヶ月ほど前にきんモザ2期の放送前イベントが仙台で行われていたのですが、その時についでに寄った松島で買ったものです。松島を去る前にこけしのお店を見つけたので、これはちょうどいいと思いプレゼント用に買っていたのです。ダイニングルームには既にこけしが2、3個置いてあったので、「もういらないんじゃないか……」と思って渡すのを躊躇っていたのですが、昨日あれだけ良い思いをさせていただいたこともあり思い切ってプレゼント。するとキャロンさん、「新しいバージョンのこけしだわ!」と、早速ダイニングルームの棚に飾ってくださいました。キャロンさんの心遣いには本当に恐れ入ります……。


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最後にお土産として、朝食やアフタヌーンティーの際にいただいた自家製ジャムを購入しました。ラベルに1期EDのシーンが使われており、きんモザ愛を感じさせられます。

別れ際に皆と一緒にFosse Farmhouse前で写真を撮った後、キャロンさんに「See you next time absolutely!」と告げ、帰りのタクシーに乗り込みました。タクシーに向かって手を振るキャロンさんを見届け、別れを惜しみながらも、旅は後半戦へと続いていきます。



チッペナム駅に到着し、昨日Fosse Farmhouseにて偶然の出会いを果たした男性が舞台探訪に向かわれるのを先に見送った後、残された我々が次に向かうのはエディンバラ。そう、スコットランドです。きんモザの舞台探訪的には残りロンドン市街を回れば良いのですが、せっかくのイギリスということで、この日と翌日は寄り道タイムにしました。スコットランドはロンドンから500km以上離れているため、この日は基本的に移動日となります。

ところで、この旅行の移動方法は基本的に公共交通機関なのですが、切符を買うことはほとんどしていません。ロンドン以外で走っているバスに乗るときくらいです。初めて訪れる異国の地で移動のたびに切符を買う手続きをするのは、時間やコミュニケーションの点からしんどい場面が出てくるだろうと予想し、事前に日本でブリット・レイルパスと呼ばれる周遊券を購入していました。
この周遊券のおかげで、改札があってもそこに立っている駅員さんに行き先を告げればすぐに通してもらえました。使えるのはナショナル・レイルの路線だけですが、ナショナル・レイルは日本で言うJRみたいなものなので、様々な場所に訪れることが可能です。この周遊券とロンドン市街のほとんどの交通機関で利用ができるICカードオイスターカードを併用することで、切符を買う手間を大幅に省くことが出来ました。今回の旅行でスコットランド観光を挟むかたちを取ったのは、ロンドンとコッツウォルズだけを巡るだけでは周遊券の元を取ることができなさそうだったことにも起因しています。


さて、4日目、5日目に新しく寄ったのは主に以下の4ヶ所。A:キングズクロス(King's Cross)
B:ヨーク(York)
C:エディンバラEdinburgh)
D:ウィンダミア(Windermere)


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まずパディントン駅に到着した後、エディンバラ方面に向かう列車に乗るためにキングズクロス駅に向かいました。ここはどうやらハリーポッターに出てきた9と4分の3番線が登場する場所のようで。個人的にハリーポッターは上下巻になったあたりで読む気力が無くなった人なので、そこまで思い入れはないのですが、多くの人が写真撮影のために並んでいたのが印象的です。


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エディンバラに向かう途中でヨークという場所で降りました。ロンドンとエディンバラの中間地点です。ここでは駅のそばにNational Railway Museumという国立の鉄道博物館があったので立ち寄ってみました。写真から分かるように各国の列車が多数展示されており、日本の0系新幹線も展示されておりました。入場料はなんと無料。城に関しては高額な入場料を取られる印象がありますが、ここや大英博物館といった博物館の入場料は無料なんですよね。日本は城よりも博物館の入場料の方が高いのが一般的なので、なんとも不思議な感じです。


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ヨークは天気にも恵まれたせいか、とても明るく活気があり、ロンドンのような窮屈さを感じませんでした。相方と「宝くじ当てたら職を辞してこういうとこに住みたいねえ」という話を交わすほどには魅力的な街でしたね。


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エディンバラに到着したのは20時を過ぎた頃。しかしまだ外は明るさを保っていました。エディンバラはヨークとはうって変わって建物が黒い、そして尖ってるという印象を受けました。歩いているだけでRPGの主人公の気分を味わうことができます。

この日の宿が駅から少し離れていたのでバスを利用したのですが、エディンバラのバスはなんとお釣りが出ない仕様みたいで、運賃よりも多い額を支払ってもチップのごとく持ってかれるみたいです。ロンドンから離れるにつれて公共交通機関の難易度が高くなってるのは気のせいでしょうか……。
無事に宿に到着して、移動ばかりで溜まっていた疲労を取ろうとしばし休憩し、気づけば22時。まだ晩飯をとってなかったので、この時間でもやっているレストランは無いかと検索してみたら、近くにあるイタリア料理店が23時までやってるとのことで迷わず入店。
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マルゲリータピザとラザニアを頼んだのですが、ピザの大きさが尋常じゃなくて笑ってしまいました。この大きさで8ポンド弱ということで、「相当良心的な値段では」と思ってしまうほどにはロンドンの物価の高さに麻痺していた気がします。味やボリュームも満足いく代物だったのですが、ここでは何より店主さんがキャロンさんに次ぐレベルで凄くフレンドリーだったのが記憶に残っています。エディンバラは宿のオーナーの方、バスの運転手さんなど、偶然かもれませんが優しい方が多かった印象を受けました。


【5日目】4/29

この日は若干寝坊気味で8時半起床。朝に食べたエッグベネディクトはなかなか美味でした。
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10時に宿を出発し、向かった先はエディンバラ城のすぐ近くにあるThe Scotch Whisky Experienceというスコッチウイスキーを楽しめる施設です。エディンバラに来たのはここに寄ってみたかったというのが最大の理由といっても過言ではありません。せっかくイギリスに行くのであれば本場のスコッチウイスキーを堪能してみたいと思っておりました。
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ここではまず、スコッチウイスキーの歴史や作り方、地域ごとの特色を試飲を以って知ることができるツアーに参加し、ウイスキーに関する見識を深めてきました。日本語のオーディオガイドも完備してるので、理解が追いつかないということはありません。また、解説の中であった「ウイスキーはどう飲むのが良いのかとよく聞かれますが、お好きなように飲めばいいんです。自分に合った飲み方でウイスキーを楽しむことが大事なのではないでしょうか」という言葉にはとても好感が持てました。ウイスキーを飲むときはいつもジンジャーエールやコーラで割ってる自分にとって、多少なりとも感じていた負い目が払拭された瞬間でしたね。
そういえばツアーといえば、自分とそう年も変わらなさそうなお兄さんが受付をされていたのですが、イケメンという陳腐な言葉では表せないほど整った顔立ちの方で、加えてスタイル良し・接客良し・愛想良しという、これまで見たこと無いレベルの麗しい男性でした。女性の方にもオススメできるスポットであるということを付け加えておきます。

ツアー後は地下に併設されているレストランで昼食。ここでも様々なウイスキーを楽しめるようでしたが、いかんせんアルコール耐性が無さ過ぎるもので、ツアーの試飲で飲んだ以上の量を飲もうとするとロンドンに引き返せなくなりそうだったので、ランチだけいただくことに。
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まさか、異国の地で肉じゃがを食べることになろうとは。この肉じゃが、もとい「Lamb Stovies」はスコットランドの伝統的な料理だそうです。羊の肉を使ってるので風味の差はあるものの、ほぼほぼ肉じゃがでした。思わぬところで郷愁の念に駆られます。

お腹を満たしたところでエディンバラを後にし、次に向かったのは湖水地方です。イギリスの観光本を開くとコッツウォルズと双璧を成すくらいには有名な観光地みたいですね。エディンバラからロンドンに戻る際、行きと同じ路線では味気ないということで寄ることにしました。湖水地方の入口であるオクセンホルムで乗り換え、終着駅のウィンダミアで下車。ここから湖に1番近いボウネスという場所まで歩いていきました。
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湖水地方はウィンダミアやボウネス以外にも多く見所があるようで、湖水地方で1日取っておいても良かったなあと若干後悔。我々に残された時間はもうこの時点で残り24時間ほどでしたので、最終日に向けてロンドンへ戻ります。


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