遊民サナトリウム

サークル「遊民サナトリウム」の告知メインブログ。

C95謝辞+α

あけましておめでとうございます。
冬コミお疲れさまでした。お越しいただいた方、まことにありがとうございます。
新譜は持ち込んだ分の9割方お手にとっていただけました。まだ自宅に在庫はあるので、今後のイベントで頒布していきます。
旧譜はM3、パワフルカップ、夏コミを経て、今回の冬コミで完売しました。ありがたやありがたや……。手焼きかつ紙ジャケットがまだ少し余っているので、焼き増すことは可能なんですが、楽曲自体を手直ししたい衝動に駆られているので再販は未定です。。

前回はペーパーにして載せてたライナーノーツですが、今回はここに載せておきたいと思います。旅行中のiPadからの更新なので、最低限の文字装飾しか施してませんがご容赦願います。

1, Nostalgic Youth

Arranged by さぶいち Original:①音楽室ミニゲーム
前回の『Pocket Spirits vol.1』は、最終トラックが音楽室ミニゲームBGMのピアノ&ストリングスアレンジでした。続編である今回は、同曲のユーロビートアレンジを最初に持ってきました。4曲目の『余裕で勝てますか?』もそうですが、原曲の印象をガラッと変えたアレンジなので、どんな感じに受け入れられているのかが気になります。当面の方針としては、原曲の雰囲気を残したアレンジと、ダンスミュージックに寄ったリミックスは、半々くらいの比率でやっていこうかなと。

2, Hopeful Summer

Arranged by さぶいち Original:③夏
前の『Nostalgic Youth』と同じく、2018年6月に開催された『パワフルカップ』用に先行して公開したアレンジを2曲続けました。両曲とも今回CDに収録するにあたって申し訳程度にアップデートを施しています。半年前にアレンジした曲でも今とだいぶ違ったやり方をしていたので、調整にはそれなりに労力を要したのですが、そのわりには出来はそこまで変わっていなかったり……。ハピコア含め、ハードコアはもっと上手く作れるようになりたいですね。

3, 勇者の奇妙な冒険

Arranged byさぶいち Original:④フィールドBGM
音源の大半をKontakt5付属の民族楽器から引っ張ってきたアレンジです。リードメロディはインドの楽器3つと尺八を使って、アップテンポに仕上げました。④裏は面白いんですがとにかく1回あたりのプレー時間が異様に長かった覚えがありますね……。ひたすら妖精の泉で威圧感パーツもらう攻略法が印象に残っています。

4, 余裕で勝てますか?

Arranged byさぶいち Original:⑩余裕で勝ってみせる!
トランスでアレンジを作りたいという考えが先行したこともあり、アレンジにかけた時間よりも原曲のチョイスに悩んだ時間の方が長かったような気がします。裏サクセスのBGMなんかはサイケデリックトランスが合いそうな曲もあると結構あると思うんですが、トランス自体作るのが初めてだったので、正統派(?)な感じに攻めてみました。余裕で勝ってみせると言われる相手チームの気持ちになるですよ。

5, Defeat your Enemy

Arranged byさぶいち Original:⑤Zガンダーゴーレム戦
ギターは実際にほとんど弾いたことがなく、このアレンジを作るまではギターの打ち込みにはかなり抵抗あったんですが、最近ようやくその抵抗が薄れてきた気がします。Junk GuitarとBIAS FXに感謝。基本的に自身のアレンジの仕方として、原曲のコードはそのままに音楽のジャンルを変えることが多かったのですが、このアレンジではサビの部分をマイナーコードを中心にしてリハーモナイズしています。⑤の裏サクセスは大ボスに負けてもゲームクリアできてしまうので、逆に負けられない戦いだったら、というケースを想定してアレンジしました。

6, Not Disappear in the Sunrise Island

Arranged byかまぼこ Original:④地方試合
今回はスペシャルゲストォ……かまぼこさんに1曲アレンジをいただきました!前作をM3の会場でいの一番に手にとっていただいた方で、DTMも嗜まれていると知り、これはもうゲストで参加してもらう他ないだろうと、冬コミ当選後に即お願いしました。いろいろと思うところはあるのですが、特にピアノの音色、聞かせ方には惚れ惚れします。個人的な話をすると、④の試合曲は小学生の時にパワポケ曲で初めて耳コピした曲でもあったので、選曲そのものにも興奮してしまいましたね。

7, The 13th Rebellion

Arranged byさぶいち Original:⑬逆襲の時!
甲子園決勝「十三番高校」戦では、高校野球の中継で見られるようなブラスバンドの応援歌がBGMとしいて使われていたので、十三番高校サイドにも逆襲の時のような曲があったら、というコンセプトでアレンジしてみました。BPMは252。BPM200以上の曲を作ったことがないのになんとも冒険してしまった数字ではありますし、キックの取扱いと調整には非常に頭を痛めました。スピードコアを武器にして活動してる人はヤバい。

8, Maximum BigBaaang!!!

Arranged byさぶいち Original:⑧ラブラブビッグバン
マイナー調の歌謡曲ということで、「ユーロビートがマッチしないわけがない!」と思い、インストですが作ってみました。原曲は歌ありのAメロが強烈なのであんまり意識してなかったんですが、Bメロが意外とエモいことを実感。ギターとベル音を入れ替える構成は結構気に入っています。

9, 春待ちわびる聖夜

Arranged byさぶいち Original:④春(あの4度目の桜)
最初は4拍子じゃないアレンジにしようとだけ考えていたんですが、作り始めてた矢先にフリーのスレイベル音源が配布されていたので、何気なく投入してみたら一気にクリスマス感が出たので、このイメージで仕上げてみました。4拍子以外の曲を作るのすら初めてでしたが、Bメロは変拍子にも挑戦。「1,2,3,1,2」「1,2,3,1,2,3」のリズムを4回繰り返す組み立てで、ドラムの叩き方等を含めて肥塚良彦氏の『Plum』を参考に組み立てています。

10, Our Next Challenge

Arranged byさぶいち Original:⑬挑戦の時!
『逆襲の時!』はかなりテンポを上げてアレンジしたので、『挑戦の時!』はテンポを落としてハウスチックなアレンジにしてみました。サビのコード運びがほぼほぼカノン進行になっているので、間奏はカノン進行そのままにして⑤のアルバムBGMを乗せています。当初は独自のメロディを考えていたのですが、コードに合わせて適当にキーボードを弾いていたら偶然アルバム曲に行き着きまして。やはり思い出深い曲は体に染み付いているものです。


以下はさらに自己満感を増したプラグインレビューです。先々月のブラックフライデーで安く購入することができ、なおかつ今回の楽曲に取り入れて満足しているプラグインをいくつか紹介します。

・Thorn(シンセ)

Serumに引き続き2つ目の有料シンセとして選んだのがこのThorn。わりと主張の激しい音出すんですが、ダンスミュージック以外にも溶け込んでくれまして、春待ちわびる聖夜のシンセ音はこのThornを多用しています。シンセのプリセットってこれどんな場面で使える音なんだっていうのが結構多いと思うんですが、Thornはこの音使ってみたいと思わせられるプリセットが多くて良いですね。負荷も思った以上に軽くて気軽に使いやすいシンセだなと思いました。(Serumが重すぎる)これからも活躍に期待できそうなシンセが、後述するTantraからのクロスグレードで5kくらいで買えてしまったので、非常に満足度高いです。

Tantra(マルチエフェクター

Thornと同じくDS Audioがリリースしているマルチエフェクタープラグイン。他のプラグインに比べたらまだ全然使いこなせてないんですが、ロングトーンで打ち込んだトラックにTantraをインサートして適当にプリセットをイジれば、それだけで有用なシーケンスフレーズが出来上がってしまうというすぐれもの。Our Next ChallengeのAメロでシュワシュワ流れてるシーケンスフレーズは、このTantraを使ったものです。行き詰まった時に使うとインスピレーションを沸き起こしてくれる存在。

・Echoboy Jr.(ディレイ)

Jr.じゃない本家Echoboyが8kくらいでセールしてて、これでもだいぶ安くなってた方なんですが、ディレイプラグインに万近く出す度量がなくて見送ってた矢先にJr.が2kくらいになってたので思わず購入しました。Thornとの相性がバッチリで、元々の素晴らしい出音をより心地良いものにしてくれます。

・BIAS FX Standard(アンプシミュレーター)

これを使ったら無料のアンシミュには戻れなくなってしまいました。パワーコード鳴らすだけなら、ベタ打ちでもそれっぽく聞かせることができます。それだけに今回ギターのフレーズを多く取り入れたはいいものの、パワーコードの使用頻度が高くなってしまったのが反省点ですね。せっかく良いアンシミュを手に入れたので。もうちょっと奏法の幅を広げていきたいところ。


以上です。今年もDTM頑張る方向でいきたいと思います。目標と言うには大雑把ですが、オリジナルにも挑戦して、なにかしら形にできればなぁと。これからも何卒よろしくお願いします。